徳之島は奄美群島の中心に位置。島の周囲は約80km、奄美群島の中では奄美大島に次ぐ大きな島です。島の東側は太平洋、西側は東シナ海に面し、東海岸ではサンゴ礁、西海岸で波の浸食によってできた海食崖や波食台など、自然が生み出す奇勝を多数見ることができます。島の海岸線の約7割は奄美群島国立公園に指定されており、島は絶景の宝庫。サンゴ礁に囲まれた白砂のビーチや美しいエメラルドグリーンの海も待っています。
海食崖の断崖絶壁「犬田布岬」、2つの海を眺める展望台
徳之島は島東部の徳之島町、島西部の天城町、島南部の伊仙町の3町からなる島です。
まず紹介したいのは伊仙町にある奄美十景の一つ、島の南西部に突き出た犬田布岬からは、波の浸食作用によってできた琉球石灰石の海食崖の断崖絶壁を見渡すことができます。緑に覆われた断崖絶壁が海に張り出す姿は壮観です。
また徳之島町には東に太平洋、西に東シナ海を臨む金見展望台があります。展望台に向かう道の両側には約200mに渡りソテツが植えられたソテツトンネルがあり、海岸には海岸部に接して発達したサンゴ礁(裾礁:キョショウ)が発達しています。
展望台からは東に太平洋、西に東シナ海を臨むことができます。
白いサンゴ礁に囲まれたビーチに、奇岩「ムシロ瀬」
徳之島町にはサンゴ礁に囲まれた白い砂浜が1.5kmにわたって続く「畦プリンスビーチ海浜公園」もあります。その名は1972年、現在の天皇陛下が皇太子時代に美智子妃殿下と一緒に散策されたことに由来。
由緒正しいエメラルドグリーンのビーチは目にも鮮やかで、リーフの内海にはサンゴ礁が広がります。園内にはキャンプ場や多目的広場があり、加計呂麻島を見渡す展望台や野外ステージ、芝生スライダーも備えます。
畦プリンスピーチに広がる、サンゴ礁に囲まれた白い砂浜。ビーチではシュノーケリングも楽しめ、美しい熱帯魚を見ることもできます。
天城町には約6500万〜5200万年前にマグマが地下の深いところで冷えて固まった花崗岩質の深成岩がムシロのように敷き詰められたように見える「ムシロ瀬」があります。
ここは日本!?知られざる神秘の絶景スポット「黒畦」
徳之島の海岸線の約7割は奄美群島国立公園に指定、そこには地元の人にもあまり知られてない絶景スポットもあります。地元のガイドにお願いすると、ガイドブックにも乗っていないスポットを教えてもらうこともあります。
こちらはダイビングや釣りのスポットとしても人気のビーチ「黒畦」です。
美しいビーチだけでなく、切り立った隆起石灰岩もダイナミックで、海外のリゾートのよう。その景観は日本とは思えないほど魅力的です。
海外に行かなくてもこんな素敵なビーチがあります。
東シナ海の断崖奇岩、犬の門蓋は絶景中の絶景!
伊仙町では東シナ海に面し、隆起したサンゴが季節風や荒波に浸食された断崖奇岩の奇勝「犬の門蓋(いんのじょうふた)」が見られます。
その名は大昔、この地で大飢饉があり、群れをなした犬が人畜に危害を及ぼしたため、捕まえ海に投げ捨てたことに由来。数多の絶景が見られる徳之島の中でも突出したユニークさを誇ります。
岩門の先にはこんな絶景が広がっています。
めくるめく、徳之島の奇勝絶景を巡る
周囲約80km、徳之島の海岸線には、まだまだ多くの絶景スポットが点在しています。こちらの奇勝、犬田布海岸の「メランジ堆積物」は約1億年以上前の地層と考えられています。
島内にはまだまだ多くの奇岩絶景が点在しています。
島内観光は公共交通の路線バスの便数が少ないため、移動にはレンタカーかタクシーを利用することになります。はじめて徳之島に行く場合、島内ガイドを利用するのもお勧めです。
※ガイドについては、記事末尾の【関連MEMO】にリンクがあります、徳之島観光連盟に確認してみましょう。
子宝と長寿の島、徳之島は絶景リゾート!
徳之島は絶景だけでなく、子宝と長寿の島としても知られています。美しい自然に囲まれ、のんびり過ごしてみませんか。島グルメや闘牛、島歩きなども楽しい島です。
この他、記事末尾の【関連MEMO】には、たびねすの「子宝と長寿の島の遺産とパワスポを巡る!徳之島の魅力を一挙紹介」の記事のリンクもあります。宜しければ、併せてご覧ください。
■関連MEMO
徳之島観光連盟
http://www.tokunoshima-kanko.com/
徳之島町の観光情報
https://www.tokunoshima-town.org/chiikieigyoka/kanko/guide.html
ぐーんと奄美(奄美群島観光物産協会)
http://www.goontoamami.jp/
【たびねす】 子宝と長寿の島の遺産とパワスポを巡る!徳之島の魅力を一挙紹介
http://guide.travel.co.jp/article/27056/
【トラベルjpナビゲーター】
水津 陽子