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日本棚田百選・三重県熊野市「丸山千枚田」の爽快な絶景


三重県熊野市の丸山地区にある「丸山千枚田」は、田が折り重なり日本一の棚田景観と言われています。一目千枚ともいわれる丸山千枚田は、丸山地区の人たちが一粒でも多く収穫したいとの思いを込めて長い歳月をかけて開墾した渾身の汗の結晶です。後継者不足や高齢化などで棚田は減少し現在は約1340枚の棚田があります。約400年前から営々と受け継がれ守られてきた見事な棚田の景観を見に丸山千枚田に行ってみませんか?

気分爽快!通り峠「丸山千枚田展望台」からの絶景

写真:モノホシ ダン

丸山千枚田の全景を俯瞰するには、県道40号線から入る熊野古道「通り峠」の丸山千枚田展望台がおすすめです。熊野古道通り峠は、伊勢神宮から熊野三山を詣でるための道中にある標高約390mの峠です。

写真:モノホシ ダン

丸山千枚田展望台へは徒歩で片道約40分間の道程です。展望台へは通り峠からさらに約170段の階段があります。「あと何段」とのカウントダウンボードが至る所に設置されていますので疲れた身体に勇気を与えてくれます。

写真:モノホシ ダン

丸山千枚田展望台は千枚田の全景を俯瞰することのできるベストスポットです。午後からは写真のように逆光になりますので、できれば午前中に訪れたいところです。またここは夕日の名所です。田植え時には水の張られた棚田が、夕日に赤く映える印象的な写真が撮れます。

丸山千枚田展望台からの絶景を楽しもう

写真:モノホシ ダン

展望台に着いたらまず丸山千枚田の絶景をこころゆくまで楽しみましょう。言葉では言い表すことのできない感動に心が震える思いがします。
丸山千枚田の枚数は天下分け目の関ヶ原合戦のあった翌年の1601年の検地で約2240枚でした。その後、昭和後期の1965年代までは営々と維持されてきましたが地元の紀和鉱山の閉鎖や高齢化などで急速に労働力を失い、平成初期の1990年代には棚田の枚数は約530枚まで減少してしまいました。

写真:モノホシ ダン

荒廃してゆく丸山千枚田に危機感を覚えた丸山地区の住民が立ち上がり先祖から受け継いだ貴重な景観と資源である棚田を復元し後世に伝承したいとの思いで「丸山千枚田保存会」を結成しました。行政からも支援を受けながら5年間で約800枚の田を復田し、現在の1340枚に至っています。
展望台からズームレンズでいろいろなアングルで棚田を切り取って写真撮影を楽しみましょう。その芸術的とも言える丸山千枚田の作り出す景観は、いつまでも見飽きることはありません。

県道40号線からの棚田の景観もおすすめ

写真:モノホシ ダン

通り峠丸山千枚田展望台まではどうも苦手という方には、県道40号線脇の展望所からの眺望がおすすめです。県道脇の丸山千枚田展望所は自動車約3台分ほどの駐車スペースがあります。

写真:モノホシ ダン

横から見たうろこ状に重なる棚田の風景は、不思議な造形美を感じさせます。

丸山千枚田をもっと身近に

写真:モノホシ ダン

丸山千枚田の中を通る道路には数台分の駐車場がある「あずま屋」があります。ここに車を停めて千枚田をもっと身近に感じてみましょう。

写真:モノホシ ダン

棚田の大きさには大小ありますが、もっとも小さい田は稲を約3本分しか植えるスペースしかありません。
なお丸山千枚田では「棚田オーナー制度」が1996年から実施されています。これは日本の原風景を守る活動に賛同し、地域住民との交流を通じて一緒に千枚田を守ろうという趣旨のもと千枚田保存会が管理している約7.2haの中から約1.6haをオーナー田として活用するものです。
年会費は3万円で、オーナーの特典として手作業による田植えや伝統行事の「虫おくり」や稲刈りの参加などがあります。ほかに千枚田の新米10kgが自宅に届けられます。募集期間は毎年2月中旬〜3月までで、オーナーの登録期間は翌年度の4月1日〜翌々年の3月31日までの1年間です。毎年全国から100組超の申し込みがあります。

写真:モノホシ ダン

丸山千枚田に重石のように鎮座する「大石」は千枚田のシンボルとして親しまれています。

丸山千枚田の伝統行事「虫おくり」もおすすめ

いかがでしたか。ほかに丸山千枚田では、伝統行事として毎年初夏に行なわれる「虫おくり」というライトアップイベントがおすすめです。この行事は昔は農薬もなく害虫による被害になすすべもなかったため、地域の子供たちがお寺に集まってお札をもらい、松明と太鼓などを手に千枚田の中を練り歩き、火と音と害虫を追い払うというものです。
千枚田に灯された松明はとても幻想的な光景で、多くの観光客やカメラマンで賑わいます。2017年は6月10日(土)に開催予定です。この機会にぜひ丸山千枚田の観光に訪れてみてはいかがでしょうか?

■関連MEMO
観光三重
https://www.kankomie.or.jp/spot/detail_2234.html

【トラベルjpナビゲーター】
モノホシ ダン

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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