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「瀬戸大橋」を望む 香川県坂出「アートポート瀬戸大橋」の絶景ポイントを散策


本州と四国を結ぶ連絡橋のひとつ「瀬戸大橋」は、岡山県倉敷市と香川県坂出市を繋ぎます。瀬戸内海を跨いで海を渡るその姿は、まさに雄姿という形容がぴったりです。坂出市側の「アートポート瀬戸大橋」は、「瀬戸大橋」の完成を記念して開催された博覧会会場の跡地であるだけに「瀬戸大橋」を望む絶好のポイントがいくつもあります。そのベストポイントとともに「アートポート瀬戸大橋」のおすすめ散策スポットをご紹介します。

目の前で「瀬戸大橋」が海を越えて島々を繋ぐ

写真:今村 裕紀

橋は、多くのものを繋ぎます。空を突き進み、視界を越えて延びていく姿には、その彼方に、何かを予感させられ、何かを感じさせられませんか?
「瀬戸大橋」は、瀬戸内海の5つの島を6つの橋で繋ぎます。
坂出市側からは、陸地の「番の州」と最初の島「三つ子島」を結ぶ全長1,700m余りの「南備讃瀬戸大橋」と、そこからさらに双子吊り橋として「与島」を結ぶ「北備讃瀬戸大橋」の全長およそ3,000m余りに及ぶ、6つの橋のなかでは最大の雄姿が眼前にひろがります。

写真:今村 裕紀

橋は2階建で、上部(橋の天面部)は4車線の瀬戸中央自動車道、下部(橋の内部)は鉄道が走っています。
四国と本州を結ぶ連絡橋には、他に通称「しまなみ海道」、淡路島を経由する「大鳴門橋」と「明石海峡大橋」がありますが、この「瀬戸大橋」は、本州四国連絡橋のなかで、唯一鉄道が通る橋です。しかも、鉄道と道路を併用する橋としては、世界最長なのです。鉄道部分は、道路と同じく4線分のスペースがありますが、2線分しか線路が敷設されていません。2線分空いているのは、来るべき四国横断新幹線の建設に備えてのことです。いつの日か、新幹線がこの橋を渡って四国を走る日が来るのかもしれません。来ないのかもしれません。ある意味、夢の架け橋ですね。

「アートポート瀬戸大橋」とはどんなところ?

写真:今村 裕紀

「瀬戸大橋」の完成を記念して1988(昭和63年)に開催された「瀬戸大橋架橋記念博覧会」の会場跡地に「瀬戸大橋記念公園」はオープンしました。それは「瀬戸大橋」が坂出側から延びる橋のたもとの西側にひろがる公園です。
写真左上に見えるのが、ギリシア・ローマ時代の半円形劇場をモチーフにしたコンサート、イベントホールで木製の「マリンドーム」。その右に見えるオブジェは、「瀬戸大橋」の守り神となることを願い、架橋の橋脚となった島々や瀬戸内海周辺の石を集めて積み重ね、彫刻を加えて作成された「どたま獅子」。園内には、こうしたパブリック・アートが散在しています。そうして手前下に見える建物が、「瀬戸大橋記念館」で、この場所で開催された博覧会で残されたパビリオンのひとつです。
「瀬戸大橋」開通25周年を記念して、これら「瀬戸大橋記念公園」の施設に加えて、周辺にあるタワ―や美術館などを含めたエリアを総称して、平成25年に新たに「アートポート瀬戸大橋」という愛称に生まれ変わりました。これらの建物や施設こそが、「瀬戸大橋」の絶景ポイントであり、こうした施設への散策が、また、おすすめなのです。

回転する展望室「瀬戸大橋タワ―」高みからの広大な眺め

写真:今村 裕紀

写真の右が、「瀬戸大橋タワ―」です。展望室が「瀬戸大橋」の少し上の位置にありますが、決してここが定位置ではありません。このタワーは少し変わっていて、この展望室は、最初は下にあります。お客さんが乗り込むと、ゆっくりと回転しながら少しずつ上昇し、やがててっぺんに達すると、その位置で3回転して、下降していくのです。その間、約10分。展望室に座ったまま、移動することなく、最高到達点108mの高さから360度の景色を楽しむことが出来る回転式展望塔なのです。
ここからは「瀬戸大橋」、「瀬戸大橋記念公園」はもとより、瀬戸内海の島々を始め、遠く丸亀市の讃岐富士・飯野山までもが一望出来ます。「瀬戸大橋タワ―」は、そんな最高の展望施設であり、最高の乗り物なのです。

「瀬戸大橋記念館」屋上展望台からのいちばん間近な眺め

写真:今村 裕紀

博覧会で残されたパビリオンのひとつで、ちょっとアンコールワットを連想させるような建物「瀬戸大橋記念館」。ここでは「瀬戸大橋」の着想から完成までの工事の過程や技術を映像や模型で展示して、架橋にまつわるドラマを伝えています。また、館内のブリッジシアターでは、「瀬戸大橋」の機能と魅力を映像で多面的に紹介しています。
4階屋上は展望台として「瀬戸大橋」の絶好のビューポイントになっています。「瀬戸大橋」をいちばん近い位置で望むことが出来るため、まさに迫力ある眺望が得られます。鉄道が、自動車が、橋を行き交う光景と音を間近かで実感することが出来るポイントです。

森のなかに白い馬が見えるー「香川県立東山魁夷せとうち美術館」からのいちばん贅沢な眺め

写真:今村 裕紀

「瀬戸大橋記念公園」西側の入江のほとりに建つ「香川県立東山魁夷せとうち美術館」。
日本画家、東山魁夷画伯の祖父が、坂出市、櫃石島(ひついしじま)の出身である縁から、ご夫人より作品の寄贈を受けて、平成17年に開館した美術館です。きっと、一度は見たことのある筈の「白い馬が見える風景」の連作には、懐かしさを覚えつつ、きっと吸い寄せられる筈です。2Fのデジタル展示室で見ることが出来る、“白馬”、“森”、“湖畔”をテーマにした作品も見事なぐらい鮮やかです。
写真が、併設されているカフェ「な・ぎ・さ」です。一面ガラス張りの窓からは、正面に穏やかな瀬戸内海と勇壮な「瀬戸大橋」の雄姿を望むことが出来ます。ここでのくつろぎは、瀬戸内海の光につつまれて、なによりも贅沢なひとときをもたらしてくれます。柔らかな陽射し。「瀬戸大橋」の雄姿。ゆっくりと行き交う貨物船。あまりの優雅さに“golden slumber―黄金のまどろみ”に落ちてしまうかもしれません。

「アートポート瀬戸大橋」へのアクセスとまとめ

「アートポート瀬戸大橋」は坂出市の突堤にあります。したがって、市街地から離れています。車ですと、岡山方面からは「瀬戸中央自動車道」の「坂出北IC」、四国からですと「坂出IC」からすぐです。
電車でお越しの場合は、JR坂出駅からバスで20分ほどですが、決して本数が多くありません。また、歩くには、ちょっと厳しいです。便利なのが、坂出駅構内にある観光協会で借りることの出来る自転車です。観光協会で地図を貰って説明を受ければ、道順は意外とわかりやすいです。ゆっくり行って片道30〜40分程のサイクリングです。とても気持ちのいいサイクリングになります。「番の州公園」まで来れば、車も自転車も、すでに左の頭上に架かる「瀬戸大橋」の高架沿いにひたすら北上すれば、公園、美術館の案内板が現れます。
瀬戸大橋のたもとにひろがる広大なエリア「アートポート瀬戸大橋」。「瀬戸大橋」の雄姿やその歴史、さらには東山魁夷画伯の作品に触れて、ぜひ、穏やかな時間を過ごしてみて下さい!

■関連MEMO
瀬戸大橋記念館
http://www.setoohhashi.com/
瀬戸大橋タワ―
http://www.setoohashitower.com/index.html
香川県立東山魁夷せとうち美術館
http://www.pref.kagawa.jp/higashiyama/

【トラベルjpナビゲーター】
今村 裕紀

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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